低空飛行のページ
古河城の研究とCG復元

本丸模型の製作(01)3Dプリンタの導入
(2020.5.4 記)

 CGをほかの人に見て頂く場合、ハードウェアが必要という条件があります。 CGは細部まで精密に再現でき、いろいろなアングルから見られるメリットがあり、パソコンやディスプレーなどの映像機器が必要になることがデメリットになります。 これが模型になると、誰でも理解しやすく見るのに映像機器が不要というメリットがあり、一度作ったものは変更が難しいデメリットがあります。
 近年家庭用3Dプリンタは安価に手に入るので、3DCGを活用する意味でも模型を作ってみることにしました。 そこで導入した3DプリンタはComgrowのEnder-3Xで、Amazonにて24,500円で購入しました。

3Dプリンタ仕様
プリント技術:FDM「溶融堆積モデリング」
プリント積層ピッチ:0.1-0.4mm
プリントスピード:180mm/s
フィラメント材料直径:1.75mm PLA
ノズル直径:0.4mm
印刷精度:±1 mm
印刷サイズ:220 x 220 x 250 mm

 安価ですが、商品はバラバラの状態で届けられ、自分で組み立てることになります。 組み立て自体は工作が好きな人には特に難しくはありません。 ただ、三角定規などで各部の直角に気をつける必要はあります。

3Dプリンタ本体画像

 プリンタを組み立て途中の写真は撮り忘れました。 上部にあるリールに素材であるPLA(ポリ乳酸)が巻かれています。 PLAは低温で溶けるため、それを200度前後まで熱して、ハミガキをチューブからしぼり出すように、ノズルからフィラメントを絞り出し成形していきます。

3Dプリンタ出力中の画像

ノズルの付いているヘッド部は上下、左右に動き、ベース部が前後に動きます。 ベースから成形途中のものが外れてしまうこともよくあり、途中で何度も確認が必要です。

3Dプリンタサンプルの画像

3Dプリンタに添付されていたサンプルデータの犬を出力したものです。 口の辺りに筋があるのは添付されていたPLAが足りなくなって、別売のもので続けたからです。 初めてなのでなにも設定の調整してないですが、精度が±1mmなので、細かいところは難しいみたいです。

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