低空飛行のページ
古河城の研究とCG復元

姫路城「冬の特別公開 小天守群」見学
(2019.2.16 記)

 2月の一月間、特別公開している姫路城の、東小天守、乾小天守、イ・ロ・ハ渡櫓を見に行ってきました。

 古河から姫路は遠く、新幹線自由席でも15,440円かかり、朝一の電車でも向こうに到着するのは10時頃になります。 そこで費用の削減と時間の有効活用を図り、東京-姫路間は高速バスを利用しました。 2月12日、バスは東京鍛冶橋を21時30分に出発、姫路には翌朝7時30分のほぼ定刻通り到着、バス運賃は7,000円です。

 駅近くで朝食を取り、姫路城に向かいます。ゲートには10人ほど並んでいましたが、9時の開門と同時に入場、人が少なくて快適です。 まずは何はともあれ大天守を目指します。目的の小天守群は大天守の見学途中でルートが枝分かれします。
 平成大修理中も訪れていましたが、その時は大天守内部には入れなかったので、20年ぶり位の久しぶりの登閣です。 古河城CGを作っているため、見方がこれまでと違い、いろいろ新鮮でしたが割愛。

 イ渡櫓一階で料金300円を払い、二階を経由して、いよいよ東小天守へ昇ります。 東小天守の外観は飾りが少なくシンプルですが、内部は天井が張られており、普通の櫓より格上な造りになっています。
 一旦、イ渡櫓二階に戻り、ロ渡櫓二階を通り、ハ渡櫓二階へと移動します。 乾小天守は途中に三階があるため、昇降に時間が掛かりちょっと渋滞しています。 こちらの外観は、花頭窓など装飾があるのが特徴で、東小天守より少し大きいです。 内部はやはり天井が張られています。花頭窓には格子がないため、解放的な感じがします。 この乾小天守は羽柴秀吉時代の天守だったという伝承がありましたが、昭和の大修理で否定されています。 しかし多くの旧材が使用されており、伝承は全くの嘘というわけではありませんでした。
 以上で特別公開箇所は終わりです。 その後、城内あちこちをグルグルまわり、空腹になりましたが城内飲食禁止なので、13時に退城しました。

 昼食は寒かったので広場で弁当、という訳にはいかず、アーケード街のお店で暖かいお蕎麦を頂きました。
 午後はまずビュースポットである「イーグレひめじ」屋上へ。城が一望の元に見渡せますが、寒いので誰もいない(汗) 次に市中に残る中堀跡をたどって城を一周。
夢中になって写真を撮りまくっていたら記録メディアが満杯(滝汗) メディアを買って以来、満杯になったのは初めてでした。 この日は丹波市に宿泊予定でしたので、名残惜しかったですが16時に姫路を後にしました。

姫路城画像
三の丸広場から
朝は人が少ない 右端の帯郭櫓は修理中
姫路城画像
菱の門
国宝姫路城の表札の上の方に菱紋がある
姫路城画像
大天守地階
かなり暗い 厠があるのだが非公開
姫路城画像
大天守一階
敷居に建具の溝が三本あるのは珍しい
姫路城画像
蓋のある階段
戸締まり用で、敵侵入防止用との解説は誤り
姫路城画像
大天守三階
天井が高い 外から見ると大入母屋屋根の中になる
姫路城画像
大天守四階
内外で階がずれているので窓が高い位置につく
姫路城画像
大天守六階(最上階)
神社が奉られている この階の釘隠しは銅製金鍍金
姫路城画像
イ渡櫓二階
大天守とは壁で隔てられている
姫路城画像
東小天守三階(最上階)
内部は狭く質素な感じ
姫路城画像
ロ渡櫓二階
内庭側が連格子窓で明るい
姫路城画像
多数の釘は火縄や玉薬を下げるためのもの
他に槍掛けや鉄砲掛けも備えている
姫路城画像
乾小天守二階
途中に三階を挟む狭い階段のため渋滞中
姫路城画像
乾小天守花頭窓
格子がないため広々としている
姫路城画像
滅多に見られないアングルの大天守
大入母屋破風に小さな出入口が見える
姫路城画像
乾小天守四階(最上階)
明るく開放感がある
姫路城画像
近くの小山は千姫の信仰した八幡宮のある男山
ここから大筒で狙われると・・城の弱点でもある
姫路城画像
西の丸からの書籍でよく見るアングル
大修理後、真っ白すぎと批判があったが、汚れで今は落ち着いた
姫路城画像
西の丸渡櫓から
木々が邪魔しない冬のほうが重層的な櫓群がよく見える
姫路城画像
化粧櫓
前は中に入れたが、今は入り口から覗くだけになっていた
姫路城画像
「イーグレひめじ」屋上から
城の全景を眺められる絶好のビュースポット
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