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古河城の研究とCG復元

古河城御三階櫓三次元CGの制作(08)1階内部の作成
(2018.9.2 記)

床に続いて内部を作っていきます。
 内部については図面はもちろん、文書資料もまったくありませんので、他の城の建物から推測する必要があります。しかし幸いな事に天守建築の内部は安土城を除くと極めて簡素で、同じような仕様に作られています。 そのため他の城を真似て復元しても違和感は生じませんので、検討した結果名古屋城本丸の南西隅櫓と、御深井丸の西北隅櫓(清洲櫓)を参考にしました。

 今回は廊下(入側)と部屋(母屋)の仕切りです。
 建具の箇所は敷居・鴨居、小壁、建具、長押の順番で作ります。壁の箇所は畳寄せ・付け鴨居、小壁、壁、長押の順番となります。
 各部材の細かな寸法は、土浦城東櫓復元工事の図面等を参考してはいますが、作業中にかなり場当たり的に決めています。

名古屋城清洲櫓内部画像
清洲櫓内部
建具の痕跡が無く、階全体がほぼ素通しのようである
名古屋城清洲櫓内部画像
清洲櫓内部
壁は漆喰仕上げを多用している
名古屋城西南隅櫓内部画像
本丸南西隅櫓内部
廊下と母屋は建具で仕切られており、壁は板壁である
名古屋城西南隅櫓内部画像
本丸南西隅櫓内部
建具も壁も板一枚張っただけの簡素な造り
御三階櫓1階内部CG画像
敷居・畳寄せ(緑)と鴨居・付け鴨居(紫)
見やすいように側柱は非表示にしている
御三階櫓1階内部CG画像
小壁(黄)
板壁は最上階のみで、他の階は漆喰壁とした
御三階櫓1階内部CG画像
建具(薄緑)は簡単な板戸とした
御三階櫓1階内部CG画像
建具は開閉出来るようにしてある
御三階櫓1階内部CG画像
長押(青) これは必要なかったかもしれない
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