古河城御三階櫓三次元CGの制作(06)1層目柱の作成
(2018.8.10 記)
柱は外周に立つ側柱(がわばしら)と、内側の母屋の周囲に立つ縁側柱(えんがわばしら)があります。(縁側柱は一般的には入側柱と呼びます)
建地割図によると側柱が7寸角、縁側柱9寸6分角で、7尺おきに立てられています。
御三階櫓1層目の内部は2階になっており、柱はどうなっていたでしょうか?
建地割図では側柱は1層を通し柱に描いており、縁側柱は端部(コーナー部)の2本は通しで、中央の4本は分離しているように見えます。
そこで先に1階桁梁の納まりなどを考えましたが、縁側柱が通し柱かどうかは結論が出ず、CGの作りやすさに重点をおいて分離することにしました。
なお、桁梁において、桁が無い隙間がありますが、階段を設けるための空間となります。
建地割図で柱と梁の接合部に縦長の長方形が描かれていますが、それは木組みのためのホゾと解釈しました。
もう一つ建地割図で、側柱に謎の凹凸形状が描かれています。これの意味目的が皆目不明の状況でして、CGでの再現はしていません。