古河城御三階櫓三次元CGの制作(05)心柱の作成
(2018.7.20 記)
天守建築では、姫路城が巨大な心柱(東・西大柱)を持つことでも有名ですが、他の城では意外に使われておりません。 構造的に城郭建築は、住宅とは比べものにならない太い柱と太い梁で剛性が得られており、組立工程が煩雑になる心柱は使いにくかったと思われます。
御三階櫓は建築技術がより進歩した時期に建てられており、心柱が使われた目的は、主に牛梁を受けるためではないかと推測します。
牛梁というのは小屋梁を中間で受ける部材の事をいい、これで1階と2階の小屋梁を支えています。
土台から4階床までの柱は一尺二寸角で長さは13m強あり、上部牛梁より4階小屋梁までの柱は一尺角の太さで長さ11m強あります。
牛梁太さについては縦は建地割図読み取りで1尺4寸、幅は推測で1尺1寸としました。